帰り道パンチラデート〜青春の奇跡の恋物語
田舎の男子校へ通ってた頃、人里離れた山道を歩いて、 ローカル線の駅へと乗り継いで通った。 時代は’90年代。まだスマホやインターネットも普及する前の時代。 3年生の夏休み明け、地元の進学校の女子校らしき制服を着た女子と、 帰宅時に会うことが多くなった。 なんせ田舎道だと人通りもなく、会ったら挨拶くらいしないとならない。 そんなこと繰り返してたら、いつのまにか一緒に帰ることが増えた。 男子ばかりの生活で、俺なんか絶対一生相手にされないレベルの、 知性と品性ある、めっちゃ可愛い子だった。 この下校時間が天国だった。 歩きながら山道を越えて、毎日話していたら、 なんでも話せるような関係になった。 ひとりで山道を越えるのが怖いからと、俺が駅から降りて来るのを彼女は待つようになり、 逆に俺が早く到着したら待つようにして、 一緒に帰った。 手を差し伸べて「手を繋いで帰ろ」と言ってきたのは彼女からだった。 毎日しっかり手を繋いで、山道を越えた。 そして朝の登校するときも一緒に待ち合わせ。 ある日、 「女の子ってなんでこんなにいい香りがするんだろう…」と、 つい思ってたことを口に出してしまった。 それ...