お嬢・雛子のどすこい!相撲道-相撲お嬢様と河童たち-
相撲お嬢様こと雛子は普及啓発を兼ねて、日本各地への巡業を行っていた。 そんなある日のこと、突然あらわれた河童たちと相撲対決をする破目になってしまう。 河童たちを全員倒して窮地を脱するか、あるいは敗れて尻子玉を抜かれてしまうのであろうか。 果たして、雛子を待ち受ける運命や如何に!? 名家の令嬢として知られる雛子には、ほんの少しだけ常人と異なるところがあった。 それは相撲をこよなく愛し、常日頃より嗜んでいることである。 そのため暇を見つけては相撲の普及啓発活動に勤しみ、 招待されれば日本全国どこへでも駆けつけて稽古に励むのを常としていた。 ちなみに彼女の相撲愛は深く、稽古中において身に纏うのは褌一丁である。 今日もそんな巡業の一環として、とある地方都市へと出かけた雛子。 豊かな山々を背景に、中流域の河原にて地元の女力士たちとの取り組みを終えた。 ところがこの土地には、すでに忘れられた伝説が存在していたのだ。 それはなんと、日本古来の妖怪である‘河童’に関するものだった。 河童たちの大好物といえば言わずもがな、胡瓜と相撲である。 そのため、川や沼の近くで相撲を取ってはいけない。 なぜならそれ...