【ストーリー】
サユリは、いつも通り仕事を終え、帰宅するためバスに乗った。平日の夜、乗客はまばらで、サユリは窓側の席に座り、ぼんやりと外の景色を眺めていた。
すると、バスが次の停留所に止まった時だった。ドアの近くに立っていたサユリは、押し寄せる乗客の波に戸惑った。スーツ姿のサラリーマン、作業着の工事現場の人、学生……。不思議に思っていると、彼らは一様にサユリを囲むようにバスの奥へと進んでいく。
「どういうこと……?」
疑問に思っていると、サラリーマンの一人がサユリの前に立ちはだかり、にやついた顔で言った。
「君がサユリ君だね。今日は残業で遅くなったみたいだね。僕たち、君を待っていたんだ」
【収録時間】
7分21秒
【ファイル形式】
WAV
※この作品の紹介画像はAIで生成、加筆して制作しております。