終末のコルベル/呪われた娘と英雄の甦り

終末のコルベル/呪われた娘と英雄の甦り
終末のコルベル/呪われた娘と英雄の甦り
ここは夢と現実の狭間、コルヴィール。伝説によれば、ラグナロクを生き延びた創造主の兄妹がこの地に避難し、ここに新たな世界を創り出したという。しかし、現実も夢もラグナロクの中で滅び去ったため、この場所は災厄を逃れるための楽園となった。前の世界の無数の思念が流れ込み、制御不能なまま新たな生命を生み出したのだ。女神ファルタリアは、この世界で初めて生まれた人間であり、すべての物語の始まりとなる存在である。
ここは夢と現実の狭間――コルヴィール、滅びへと向かう運命を背負った世界。

今、この時、魔王が討たれても、世界は一層沈んでいくかのようだ。

戦いの中で記憶を失った勇者は、女神ファルタリアにより目覚めさせられた。

二人は、初めて出会った時のように、またもや見知ったはずの、しかし今や遠い記憶のように朧げな帰路を辿り始める。

道中、廃墟に住む子供たちの手から火刑に処される寸前の魔女と呼ばれるアカシアを救い出し、かつて魔王討伐の旅の前で起こった別の出来事の数々を知る。すべての情報は糸のように繋がり、魔王が倒れたとしても、何かを止めることはできない運命があることを示唆するかのようだ。

運命に導かれるように、勇者、女神、そして魔女が、過去の中に未来を探す旅が今、始まる…【傷口が裂けると痛いけれど、治るときの感じはとっても心地よくて、体が少しずつ元に戻る感じが、痒くてなんだか安心感がある…アカシアは、こんな感じが好き。】

【君の思いが美しすぎて、言葉だけでは表現できないもの。

私なら理解できるよ…】

【あ、これが私の名刺、えっと、、何だっけ?

あ、そうそう、カタンフィ。冒険者ギルドの受付娘「カタンフィ」と申します!】

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