うちの妹が可愛すぎる!!10【豪華CG300枚収録!!】
「お兄ちゃん大好きなの……、ねえ、こっち見て……?」 「はぁー……」 地を這うようなため息を漏らした自分に自嘲しながら、午後の講義の後の帰路を辿る。毎日の大学の講義はついていくのも大変で、バイトがない日は一人暮らしの自宅に帰るのが楽しみなはずなのに、今はとにかく足が重い。 原因は半年前に遡る。○さな時、奔放な母と離婚した後、父は頑張ってシングルファーザーとして自分を大学までやってくれた。そして大学に入学が決まった時、父は意を決したような顔をして、自分に打ち明けた。 「お前に紹介したい人がいる」と。 俺も真面目で実直な父がモテるのを知っていたし、父は俺が自分たちを捨てた母を恨んでいることも理解していた。だから今まで、女の影を見せたこともなかった。だからきっと一人前になるこの時期まで、自分に告げるのを待っていたのだ。 真剣な父のまなざしに俺は「うん、いつでもいいよ」と笑顔で答えた。 紹介されたのは、母と正反対の優しい瞳の女性とちょっと勝気な女の子だった。 長い間愛情を温めていた二人は、とんとん拍子に話がすすみ、幸せな結婚に至る。これでハッピーエンドと思っていたのに……、新しい問題が起こって...