世界の終わりと始まり、魔女の賛歌
■ストーリー 世界「アヴァンズ」は人間と邪悪な意思を持つ魔族が住まう異世界――。 過去に、魔族の中心に立つ魔人『ウィルド』によって、世界は滅ぼされかける。 だが、奇跡の力を持つ英雄『ルーン』によって世界は救われた。 魔人は消されたが、魔族だけは消えることはなかった……ルーンは魔人との戦いで息絶えてしまう。 世界に平和が訪れ、人間と魔族の対立は続くばかりであったが、何とか平穏は保たれていた。 しかし、そんな平和も崩されようとされていた。 魔族の少女『トウ=グレイス』は、病弱な母『アダマリア』と保護者の『ルカ=キリスレネード』と共に、森の奥深くで暮らしていた。 トウはいつものように病弱な母のため、迷いの森まで、薬草を採りに行く。 その帰りに、ある人物と出会う。小さな幸せが崩れ去る。――母を殺そうとし、一族を追い出されたルカの弟『レーダ』がやってきたのだ。 トウはレーダから、ある事実を知らされる。 『お前は魔人の血を引く子。魔女の契約書がある限り、魔人は完全復活ができない。お前が消えれば、魔人は復活ができる』と――。 魔人復活のために己の死を選ぶか。あるいは――自身が魔王となり、新たな時代を...