とある、冒険者たちのパーティー。
彼らは、ギルドでクエストを受け、それをこなす事で得られる報酬で、日々の糧を得ていた。
メンバーは、騎士のリック、弓術師のフィーナ、僧侶のエメラダ、魔術師のラビ。
若い男女である4人は、それなりに仲の良いパーティー。
特に、騎士のリックと、魔術師のラビは、密かに思い合う、恋人同士でもあった。
仕事が終わり、打ち上げもそこそこに、各自部屋に戻る。
ふと、魔術師ラビの姿が見えない。
「まあまあ、野暮な事は」
事情を察している、一番大人の僧侶エメラダが諭す。
この所、魔術師ラビは、恋人である騎士リックの部屋で寝るのが習慣になっていた。
エルフの弓術師フィーナは、非常に迷惑そうな顔をするのだった。
一方、男子部屋にちゃっかり入り込んだ魔術師ラビ。
部屋に入るなり、熱く愛し合った後、屈強な騎士リックの腕に抱かれながら言う。
「…ねえ、アレしない?」
魔術師ラビは、その小柄な姿からは想像も出来ない、魔術の達人。
しかも、極めてレアなスキルである『重力魔法』を操る。
今日も、その魔術を駆使し、モンスターの大軍を退けたのだ。
「体が軽い…!」
宿の部屋の、真ん中に裸で立つ二人。
その身体が、重さを失い、宙に浮き始める。
「ラビ…!」
二人はそのまま抱き合い、唇を重ねる。
舌を絡め合い、尻を、胸を揉み、ラビの小さな手が、固いものを探り当て、優しく握る。
二人の身体は、宙に舞っていた。
「あん!あん!あん!凄いっ!宙に!宙に浮いてるみたいっ!!」
「実際に浮いてるんだよ、ラビ…!」
ただでさえ、小柄で軽いラビの身体を、パンパン打ち付けるリック。
重力魔法で、極めて軽くなった身体は、ベッドの上どころか、部屋中のあらゆる場所で、あらゆる体位でのセックスが可能だった。
重力魔法使いのラビにしか出来ない、『無重力セックス』だった。
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